「n:nのオープンイノベーションを実現させよう」イベントレポート|静岡県内企業向け事前セミナー

7月24日〜25日に開催される「TECH BEAT Shizuoka」(テックビート静岡)。イベントに先立ち、静岡県内企業向け事前セミナーを、5月27日〜28日の2日間、静岡・沼津・浜松の3会場で開催しました。メディアも含め300名を超える方々が来場され、「TECH BEAT Shizuoka」に対しての期待の高さが感じられました。今回は、27日の静岡セミナーの様子を中心にお届けします。セミナーではまず、静岡県と運営側が「TECH BEAT Shizuoka」の趣旨説明を行い、続いてパネルディスカッションや参加スタートアップのライトニングトークなど、濃密な内容で進められました。

——「TECH BEAT Shizuoka」を人材の呼び込みと産業創出の起点に

静岡県 経済産業部 部長代理 三須 敏郎氏

静岡県内において、AI・ICT人材を確保することは、現状では難しいと言わざるをえません。また、そういった人材の育成についても一朝一夕に実現できるものではありません。しかし、加速度的に進化していく昨今の情報社会において、そういった人材を確保して事業に取り組むことは必要不可欠です。このような状況のなか、トップガン的なICT人材を静岡県に呼び込むことで、静岡県内に新たな産業の創出を期待したいという思いから、今回の「TECH BEAT Shizuoka」を開催するに至りました。4月に東京で開催した事前オリエンテーションでは、スタートアップ企業向けに静岡県の取り組みや産業構造について説明し好評でした。静岡県は様々な実証フィールドを用意し、常に将来を見据えて施策を展開していきます。このプロジェクトをきっかけに、静岡県全体を盛り上げていければと思います。

——マッチングは1対1からn対nへ

「TECH BEAT Shizuoka」プロデュース担当/株式会社HEART CATCH 代表取締役 西村真里子氏

「TECH BEAT Shizuoka」プロジェクトのゴールとして、静岡県における「産業の活性化」と、「新たな産業の創出」が挙げられます。ICTのトップ人材は海外に出てしまうケースも少なくありません。今回の取り組みによって、静岡県にトップ人材を呼び込むことで、プロジェクトが目指すゴールに少しでも近づければと考えています。オンラインメディア「TECH BEAT Shizuoka Online」(当サイト)では、静岡県の川勝知事と静岡銀行の中西会長のインタビュー記事に加え、「TECH BEAT Shizuoka」の取り組みに賛同し、協賛してくださる静岡県内企業様へのインタビューなどを随時掲載していきます。今後も、協賛してくださる企業様のところへは直接取材に伺い、企業としての想いや課題などについて、オープンに発信させていただきます。協賛についてもぜひご検討ください。また、今回のプロジェクトに参加を表明しているテクノロジースタートアップの皆様の情報も随時公開しています。イベント参加前にスタートアップのページを見ていただき、スタートアップのテクノロジーやアイデアと協調することで、どのようなソリューションが可能かを考えていただくのも面白いと思います。既にマッチングを行い、開催に先駆けて商談が進んでいる丸山製茶株式会社とTeploのような事例もあります。マッチングについては、1対1の関係だけでなく、n対nでのオープンイノベーションを実現させていきたいです。ステークホルダー全員で、ビジネスの拡大を図っていくことを目指し、「TECH BEAT Shizuoka」を盛り上げていきましょう!

——ポテンシャルに接点を

静岡銀行支店営業グループ グループ長 秋月 信彦氏×西村 真里子氏

秋月 普段は東京にお住まいの西村さんから見て、静岡県の印象はいかがですか?
西村 とても豊かな環境だな、という印象を持っています。お茶や海鮮など美味しいものもたくさんありますし、温泉も!
秋月 静岡県は良いところがたくさんあると思います。食や観光はもちろん、産業においても注目すべき点がたくさんあります。例えばトップクラスの光技術や、製造業では全国有数の企業がたくさんあります。一方で、ICT人材の育成や企業間連携など課題もあり、そういった悩みをどこに相談すれば良いのかわからないというのが正直な現状です。
西村 確かに今の環境では、良いものを持っている者同士の接点が少ないようですね。
秋月 その接点を作るのが「TECH BEAT Shizuoka」だと思っています。静岡県には、昔から新しいものを受け入れてきた土壌がありますので、もう一方踏み出し、柔軟な発想を持ったスタートアップ企業と連携していく必要があると考えています。
西村 お互いが相手の文化に合わせることも大切ですね。
秋月 そうですね。静岡銀行としても、今回の取り組みを活かして、スタートアップと静岡県内企業の大きな輪を主体的に作っていきたいと考えています。

——「TECH BEAT Shizuoka」は世界に羽ばたくハブになる

西村 静岡銀行は海外視察なども行い、積極的に海外も見ていくというスタンスが見受けられます。
秋月 静岡県内企業は、グローバルで活躍しているところも多いですから、その経営者の方々と一緒にシリコンバレーやロンドンへ視察を行なうことも多いです。
西村 海外と国内で、ビジネスの違いを感じることはありますか?
秋月 大学・産業・金融が一体となって新しく生まれた技術を育てていくサイクルが、海外にはあるように感じます。文化というのでしょうか。
西村 世界のビジネスで展開されているように、どのようにビジネスのサイクルを作り上げていくか、またノウハウを積み重ねていくかが重要ですよね。例えばスマートティーポットを開発しているスタートアップのTeploはアメリカに由来をもつ会社ですが、そういったスタートアップと組むことで世界とつながることができるとも考えられます。スタートアップとつながっていくことで、静岡県内企業にとって「TECH BEAT Shizuoka」が世界に羽ばたくハブになると信じています。
秋月 静岡の歴史ある企業がスタートアップ企業と組むことで、夢を語り、大きなイノベーションが起きるのではと期待しています。
西村 そうですね。「TECH BEAT Shizuoka」を世界に誇れる取り組みにしていきたいですね!

別日程での登壇者
沼津会場
静岡県経済産業部 産業革新局 産業イノベーション推進課課長代理 岩井 宏樹氏
静岡銀行地方創生部 地方創生グループ グループ長 西尾 明浩氏

浜松会場
静岡県 経済産業部 産業革新局 産業イノベーション推進課課長 池ヶ谷弘巳氏
静岡銀行ソリューション営業部 法人ソリューション営業グループ グループ長 岩崎隆行氏

文:矢田貴裕 (Arm Treasure Data)

構成/編集:細越一平 (Story Design house)

Back to top button
Close