TECH BEAT Shizuoka 2024 AFTER BURNER#2 開催レポート

7月に開催された大規模ビジネスイベント「TECH BEAT Shizuoka 2024」で芽生えたオープンイノベーションの意識をさらに深め、具体的な共創関係を構築するための年間プログラム第二弾として「TECH BEAT Shizuoka 2024 AFTER BURNER #2:オープンイノベーションことはじめ」を開催しました。
今回は、「イノベーションや新しい事業に興味はあるけど、何から始めたらいいのかわからない」という課題感を持つ県内企業の皆様に向けて、株式会社イシダテック(以下、イシダテック)の石田尚社長をゲストにお迎えし、同社が新規事業に取り組み始めたきっかけや背景、取組後にどのような協業が生まれたのかをご紹介いただきました。また、TECH BEAT Shizuoka プロデューサーである堀内健后氏とともに、なぜオープンイノベーションが必要なのか、どのように取り組んでいけば良いのか、を熱く語っていただきました。
会場となったJR三島駅付近にある加和太建設株式会社の新社屋は、ガラス張りの開放的でおしゃれな雰囲気で、会場を埋め尽くすほど多くの方々が集まりました。



イシダテック・石田社長の挑戦は、食品・医薬品関連製造機械をオーダーメイドで企画・設計・製造する同社に、熟練の職人が目視・手作業で行っていたキャンディチーズの不良品選別作業にAIを活用できないか、という相談が持ち込まれたところから始まります。
石田社長と社員の皆さんが社内外の様々な繋がりを活用して課題を乗り越え、AIを活用した画像識別装置を製品化し、熟練社員の発想から別分野にも同装置の活用の幅が広がっていく、というエピソードは、「手元にある資源を活かすこと」「とにかく行動すること」の大切さを参加者に印象づけるとともに、一歩踏み出す勇気をいただけるものでした。
社会やビジネスが加速度的に変化する現代において、企業・組織が長期的に存続していくためには、絶えず自らも変化し、周囲の変化に適応していく必要があります。
堀内氏からは、手元にある資源を磨き上げて新たな事業を生み出し、変化に適応したビジネスをするハードルが高いと感じる場合、新しいビジネスアイデアやサービス・技術を持つスタートアップと組んで挑戦する選択肢もあること、「緩いつながり」に新しいアイデアや課題の突破法が隠れている、といったコメントがあり、参加者がそれぞれの立場から、オープンイノベーションを促進するために何ができるかを考えるきっかけとなるセッションでした。
※イシダテックのnoteで新規事業開発の詳細について紹介いただいています。ぜひ、併せてご覧ください。
https://note.ishida-tec.co.jp/



また、今回のイベントでは静岡県主催のスタートアップピッチイベントとコラボし、第一部のTECH BEAT Shizuokaセッション後、第二部の「SHIZUOKA STARTUP BAY #5 in Mishima」では、静岡県内の産業と関連するスタートアップ8社によるピッチが行われました。
「DX」「アグリテック」「フードテック」など様々な切り口から課題解決に取り組むスタートアップ各社の取組に対して、コメンテーターから鋭い質問やアドバイスが贈られ、参加者を含めた会場全体で静岡県のスタートアップを応援する空気が共有されていました。
写真:STARTUP BAY



またイベント終了後には、LtG startup studioに会場を移して交流会が実施され、イベント参加者やピッチ登壇者、コメンテーターの間で活発な意見交換が行われました。
第一部、第二部ともに想定を大きく上回る参加者が集まった今回のイベントを通じて、参加者から「県内企業の取り組みに刺激を受けた」「新たなビジネスアイデアについて考えるよいきっかけとなった」「活発な意見交換があり学びが多かった」という声をいただきました。
今後も「TECH BEAT Shizuoka 2024 AFTER BURNER」として、県内各地でイノベーションを促進するためのプログラムを展開していきます。2025年のTECH BEAT Shizuokaに向けて、更なる展開にご期待ください。